x52:コナン・ドイル「赤毛連盟」
「シャーロック・ホームズの冒険」の中でも有名なエピソードのひとつ。久しぶりにフィクションを録音したが、やっぱりこの手のものは楽しい。
ホームズものは特にファンではなかったのだが、BBCが制作したラジオドラマ版のシャーロック・ホームズをずいぶん前にNHKラジオ第2放送でやっていたので、録音して何度も聞いているうちにはまってしまった。演出も巧みだし、声優たちがまたじつに上手なのだ! ホームズはカールトン・ホッブズ、ワトソンはノーマン・シェリーという役者が演じていた。(第2次大戦中にチャーチルが英国民を鼓舞した有名なラジオ演説があったが、実はチャーチルの声色を使ってこのノーマン・シェリーが録音したものだった、という逸話が残っている。)その他の俳優たちも生き生きとしていて、1話25分ほどのエピソードがあっという間に終わってしまう感じだった。テレビ版のジェレミー・ブレットは冷徹で神経質なホームズをうまく演じていたが、ホッブズのラジオ版ホームズも結構その感じに近かった。BBCではその後別の声優陣でホームズの全作品をラジオドラマ化し、CD全集も出ているようだが、ホッブズ/シェリー版を懐かしむ声もAmazon.co.ukの書き込みにあって、共感をおぼえた。(そのラジオ版を録音したカセットは廃棄してしまった。考えてみるともったいないことをしたもんだ。)
今回何話か自分で朗読したが、以前ラジオ放送を録音し損ねたり、聞いた回数が少なくてよく覚えていなかったものばかりを取り上げている。BBC声優陣には遠く及ばないが、いろいろ学ばせてもらったことをなつかしく思い出しながら、楽しく録音できた。
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